チェックが肝心

B型肝炎が引き起こす病気として、もう一つ特筆すべきものがあります。それが「肝臓ガン」です。肝臓ガンというと、おそらく多くの人が抱いているのは「飲酒」などの生活習慣が原因となっている、ということではないでしょうか。確かに飲酒を頻繁にする、ということが原因となることもありますが、全体の割合としては多くはありません。肝臓ガンの原因の9割は「肝炎ウイルス」である、ということが知られています。特に、B型、C型肝炎のウイルスによって肝臓ガンが引き起こさえる可能性が高いのです。

これらのウイルスというのは、感染すると肝臓の奥に入ります。発症しない場合でも、そのままウイルスが残り続けることになります。その際、このウイルスが何も悪さをしないのであれば良いのですが、肝臓内の遺伝子にダメージを与えてしまうことがあります。遺伝子には細胞分裂の設計図が含まれているため、ここに傷が入ると正しく細胞分裂が行えなくなります。その結果、無尽蔵に分裂してしまうことで発生するのが「ガン」という病気です。現在では奥底にあるウイルスを排除できる治療薬なども登場しています。まずは検査を行い、自分の肝臓にウイルスがいないかどうかチェックすることが肝心です。

劇症化

では、次にB型肝炎から稀に発生する「劇症肝炎」というものについて紹介します。劇症肝炎というのは、急性肝炎のなかでも特に重症なものを指します。高度な機能不全を起こし、同時に肝性脳症と呼ばれる意識障害を引き起こします。発症から10日以内に肝性脳症が起こる場合を急性、11日目から56日目までに発生する場合を亜急性と規定しています。急性の場合の致死率は50%ほど、亜急性の場合の致死率は20%程です。風邪のような症状が起こってから非常に素早く症状が進行してしまうために、対処する手立てがないまま亡くなってしまうことも少なくありません。

原因となるのは、B型肝炎だけではなく、AからE型の肝炎ウィルスであれば可能性があります。ただ、その中でも可能性が高いのがB型肝炎となっています。ただ、劇症化を起こす場合においても、B型肝炎の初期症状自体は通常の急性肝炎と変わりません。風邪のような症状から始まるために、急激に悪化する、ということが予想されない中で発生してしまいます。初期症状は重篤ではないことから対処が遅れてしまい、手遅れになってしまう例が多く見られます。肝性脳症が発生したことが分かったら、すぐにでも血漿交換や人工補助療法を行なう必要があります。

感染の経路

B型肝炎について、まず知っておくべきことに「感染経路」があります。B型肝炎には大きく2つの感染ルートが存在しています。一つは「水平感染」、もう一つは「垂直感染」です。これは、感染経路を視覚的に見た時に縦なのか、横なのか、ということで判断されます。具体的には、垂直感染は母子感染のことです。水平感染は別のキャリア(保菌者・保ウィルス者のこと)から感染する場合です。

母子感染は、出産の際の出血によって感染します。胎児は生まれる際に胎盤と繋がっており、出産の際に子宮から胎盤が引き剥がされるわけですが、この際に発生した出血が胎盤からへその緒を通じて赤ちゃんに感染します。ただ、これについては現在、母親がキャリアの場合、生まれた直後の赤ちゃんに対してウィルスが定着する前にワクチンを接種するようになっているため、極めて少なくなっています。

水平感染には色々な経路があります。訴訟などが行っているのは、輸血や注射針の使い回しによって感染した、という問題があるためです。ただ、これらによって感染する、というのは例としては非常に稀です。基本的には血液・体液感染であるため、性行為などが原因で感染する可能性があります。

B型肝炎について

集団訴訟問題などもあり、多くの人に知られるようになったのが「B型肝炎」という病気なのではないでしょうか?院内感染などの問題が大きく取り沙汰されていますが、この病気の内容自体に関してはそれほど着目されていないと言えます。そのため、どのような症状が発生する病気なのか?ということについてはあまりしらない人も多いのではないでしょうか。

参照サイト⇒B型肝炎訴訟・給付金請求なら弁護士法人アディーレ法律事務所

B型肝炎はウィルス性の病気で、感染してから数ヶ月程度の潜伏期間を置いて発症します。ただ必ず発症するわけではなく、人によっては感染しているものの発症しない、というケースがあります。初期症状は風邪に似ており、B型肝炎である、と自分で判断するのは難しいと言えます。具体的には、食欲不振や発熱、吐き気や嘔吐などの症状です。この時点で気付いて病院に行くことが出来れば早期治療を期待することができます。悪化すると、黄疸と呼ばれる症状が発生し、尿や便の色が変わることがあります。

このB型肝炎という病気は、基本的には治る病気です。適切な治療を行なうことが出来れば、特に大きな被害を出すこと無く症状を抑える事ができます。ただ、体質や併用している薬などの影響によって慢性化してしまう可能性もあります。さらに、極めて低い可能性ではあるものの、「劇症化」が起こることがあります。これは、発症直後から一気に症状が進行し、6から7割の人を死に至らしめるという症状です。ここでは、これらの症状が起こるB型肝炎について詳しく紹介します。